大阪の人気水族館「海遊館」。あの迫力あるジンベエザメの泳ぐ姿に感動した方も多いでしょう。でも、海遊館にはもうひとつ、一般の方が無料で見学できる施設があるのをご存知ですか?
それが、高知県土佐清水市にある「海遊館以布利センター 第2水槽」です。
大阪から遠く離れた高知県に、なぜ海遊館の施設があるのか。しかも入場無料でジンベエザメが見られるってどういうこと?この記事では、他のサイトにはあまり書かれていない、この施設の設立経緯や見どころ、第1水槽との違いなどをたっぷりとご紹介します。
結論から言うと、海遊館以布利センター第2水槽は、研究目的で作られた国内最大級の屋内型飼育水槽であり、土日限定で一般公開されている貴重なスポットです。見学は無料。ただし、営業日が限られているので、訪問前にしっかりチェックしてくださいね。
今回は、そんな「海遊館以布利センター 第2水槽」の魅力に迫ります。
海遊館以布利センター 第2水槽とは?基本情報をチェック
まずは、この施設の基本情報をサクッとおさらいしておきましょう。
- 施設名:大阪海遊館海洋生物研究所 以布利センター 第二水槽
- 所在地:〒787-0302 高知県土佐清水市以布利
- 営業日:土曜・日曜のみ(祝日も営業するかは要確認)
- 営業時間:9:00~15:00
- 入場料:無料
- 駐車場:無料(施設前にあり)
この情報だけ見ると「土日だけの無料水族館」って感じがしますよね。でも、実際はれっきとした研究施設。だからこそ、見学できるエリアも限定されています。
では、何を研究している場所なのでしょうか。そこを知ると、この施設の見方がガラッと変わります。
なぜ高知県に海遊館の研究施設があるの?知られざる設立の背景
多くの人が疑問に思うのが、「なぜ大阪の海遊館が、遠く離れた高知県に研究施設を置いているのか」 という点です。
実はこの場所、海遊館ができるずっと前から、ジンベエザメの調査や展示魚の収集で土佐清水市と深い関わりがあったんです。
株式会社海遊館の発表資料(2016年3月17日付プレスリリース)によると、海遊館は開業前の1990年以前から、土佐清水市の協力を得てジンベエザメ調査や魚類の収集を行ってきました。この地域が、ジンベエザメをはじめとする大型魚類の生息域に近く、調査に適していたんですね。
そんな協力関係を経て、まず1997年9月に第1水槽が設置されました。そして、さらなる研究の拡充を目指して、2009年12月に第2水槽が完成したというわけです(出典:大阪市港湾局 2009年12月8日発表資料)。
つまり、以布利センターは大阪・海遊館の“分身”というより、海遊館の研究活動の“本拠地”としての役割を担っている。だからこそ、一般公開されていても「エンタメ」ではなく「研究」が最優先されているんですね。
第1水槽と第2水槽の違いは?見学できるのはどっち?
ここで気になるのが、第1水槽と第2水槽の違いです。ネットの情報だけだと混同している人も多いですが、一般公開されているのは第2水槽です。第1水槽は研究専用で、基本的には見学できません。
それぞれの違いをまとめてみましょう。
| 比較項目 | 第1水槽 | 第2水槽 |
|---|---|---|
| 竣工年 | 1997年9月 | 2009年12月12日 |
| 水量 | 公表なし | 約3,300トン |
| 主な目的 | 調査研究 | 飼育技術開発・生態解明・繁殖 |
| 主な飼育生物 | 非公開情報 | ジンベエザメ、オニイトマキエイ(マンタ) |
| 一般公開 | 非公開(研究専用) | 観覧スペースあり(無料) |
| 2016年改修内容 | 外壁・防水など25項目 | 情報展示コーナー・映像コーナーを新設 |
この表を見ると、第2水槽がどれだけ大規模な施設かがわかります。水量約3,300トンという数字は、研究目的の屋内型飼育水槽としては国内最大級(出典:大阪市港湾局 2009年12月8日発表)。研究のためとはいえ、これだけの設備を一般公開してくれているのは、かなり貴重な機会と言えるでしょう。
2016年にリニューアル!知っておきたい「最新」情報
ここで一つ、重要なポイントがあります。ほとんどのwebサイトに載っていない、2016年のリニューアル情報です。
株式会社海遊館が2016年3月17日に発表したプレスリリースによると、以布利センターはこの年に大規模なリニューアルを実施しています。
具体的には、第1水槽は外壁や鉄骨、防水など25項目にわたって改修。そして第2水槽は、観覧スペースに研究活動の成果を紹介する情報展示コーナーと、ジンベエザメやイトマキエイの輸送シーンを映す映像コーナーが新設されました。
さらに、地元の小学生が描いた絵画も展示されるなど、地域との交流を深める取り組みも行われています。
つまり、今の第2水槽は、単に「水槽を眺めるだけ」の場所ではありません。研究者が日々取り組んでいることや、ジンベエザメがどうやって運ばれてきたのかといった“裏側”まで知ることができるんです。
このリニューアル情報が、多くのガイドサイトに反映されていないのは非常に残念。ぜひ訪問前に、この“新しくなったポイント”を頭に入れておいてくださいね。
ジンベエザメだけじゃない!第2水槽の本当の見どころ
さて、いよいよ見どころの紹介です。多くの記事は「ジンベエザメが見られる」で終わっていますが、それだけじゃもったいない!
その1:圧巻のスケールを体感する
第2水槽の一番の見どころは、やっぱりその巨大さ。約3,300トンの水量は、大阪・海遊館本館のメイン水槽「太平洋」(5,400トン)には及びませんが、研究施設としては破格のサイズです。
水槽の前は観覧スペースになっていて、目の前を悠々と泳ぐジンベエザメを間近で見ることができます。本館のように混雑していない分、ゆっくり観察できるのが嬉しいポイントですね。
その2:研究施設ならではの情報展示
先述の2016年リニューアルで新設された情報展示コーナーも必見です。
ここでは、研究者たちがどんな調査をしているのか、ジンベエザメの生態についてどんなことが分かってきたのかといった研究成果が紹介されています。一般の水族館では見られない“生の研究現場”を感じられるのが、この施設の大きな魅力です。
その3:ジンベエザメだけじゃない!オニイトマキエイ(マンタ)にも注目
ジンベエザメに注目が集まりがちですが、公式発表資料(大阪市港湾局 2009年12月8日発表)では、オニイトマキエイ(マンタ)の複数飼育も目的に掲げられています。
マンタもまた、ゆったりとした泳ぎがとても美しい魚。運が良ければ、ジンベエザメと並んで泳ぐ姿も観察できるかもしれません。
その4:お土産やイベント情報もチェック
施設の前には芝生広場があり、不定期で「じんべえ市」というイベントが開催されることがあります。このイベントでは、マンボウ焼きなどのお惣菜や、特産品が販売されることも(出典:個人ブログ 2024年4月15日投稿)。訪問前にSNSなどでイベント情報を調べてみると、より楽しめるでしょう。
大阪・海遊館本館とどう違う?行く前に知っておきたいポイント
「海遊館」と言えば大阪のイメージが強いですが、以布利センターはまったく別物です。比較しながら整理しておきましょう。
| 比較項目 | 大阪・海遊館本館 | 海遊館以布利センター 第2水槽 |
|---|---|---|
| 所在地 | 大阪市港区 | 高知県土佐清水市 |
| 入場料 | 有料(大人2,700円など) | 無料 |
| メイン水槽の水量 | 5,400トン | 約3,300トン |
| 施設の目的 | 展示・教育・娯楽 | 調査・研究・飼育技術開発 |
| 主な生物 | 約620種(ジンベエザメ、ペンギン、イルカなど) | ジンベエザメ、オニイトマキエイなど大型魚類中心 |
| 営業形態 | 通年営業(時間制) | 土日のみ(9:00-15:00) |
この表からもわかる通り、エンタメ性が高い本館に対し、以布利センターは“研究の現場” です。無料だからといって、本館と同じような体験を期待してしまうと、少し肩透かしをくらうかもしれません。
でも逆に言えば、研究者の視点でジンベエザメを見られる貴重な機会。特に、海遊館のファンであれば、本館とは違った角度から海遊館の活動を知ることができて、より一層応援したくなるはずです。
訪問前に絶対チェック!営業日とアクセス
さて、ここで最も大事なことをお伝えします。
この施設、土曜・日曜の9:00~15:00しか開いていません。
平日はもちろん、祝日も基本的には休みです(臨時開館等の情報は公式発表を要確認)。
さらに、場所も高知県の最南端に近い「土佐清水市」。車がないとアクセスはかなり厳しいです。四国在住の方や、高知旅行に合わせて訪れるのが現実的でしょう。せっかく行くなら、営業日を絶対に確認してから出かけてくださいね。
アクセス情報(目安)
- 高知市から車で約2時間
- 四万十市から車で約1時間15分
- 最寄りの公共交通機関はなく、レンタカーが必須
駐車場は無料で、施設のすぐ前にあります。周辺には観光スポットもいくつかあるので、足柄岬や竜串海岸などと合わせてドライブプランを組むのもおすすめです。
まとめ:海遊館の“もう一つの顔”を覗いてみよう
大阪・海遊館の研究施設である「海遊館以布利センター 第2水槽」。その実態は、研究最前線の知見が詰まった、国内有数の大型研究水槽でした。
- 土日限定・入場無料でジンベエザメが見られる
- 研究施設としての設立背景がある
- 第1水槽(非公開)と第2水槽(公開)では役割が違う
- 2016年のリニューアルで情報展示コーナーが新設された
- 大阪・海遊館本館とは目的も雰囲気もまったく異なる
「とにかくジンベエザメを見たい!」という方も、「研究者の目線で海遊館の活動を知りたい」という方も、この施設はきっと満足させてくれるはずです。
ただし、営業日とアクセスには十分注意してくださいね。
高知の絶景ドライブと合わせて、海遊館の“もう一つの顔” をぜひ体感してみてください。きっと、あなたの海遊館の見方が変わるはずです。

コメント