PR

メダカの色は遺伝子が決める!初心者でもわかる品種別カラーの特徴と選び方

記事内に広告が含まれています。

メダカの世界に足を踏み入れると、まず「色」の豊富さに驚くはずです。赤や黒、白、さらには虹色に輝くものまで……。でも、その色がどうやって決まっているのか、品種が多すぎてどれを選べばいいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、メダカの体色は、わずか4種類の色素細胞の組み合わせと、遺伝子の法則によって決まっています。品種改良が進んだ現在、その色のパターンは500種類以上(2023年時点、TCA ECO ACADEMY調べ)にまで膨れ上がっています。でも、色の仕組みを知れば、あなたが「この色が好き」と思えるメダカを、迷わず選べるようになります。

メダカの体色は4つの色素細胞でできている

メダカの体色は、黒色・黄色・白色・虹色という4種類の色素細胞が、どのように分布し、どれだけ発現するかで決まります。この組み合わせの妙が、あの多彩な色合いを生み出しているんですね。

例えば、代表的な品種の「楊貴妃メダカ」は、朱赤系の体色で知られていますが、実はメダカには元々「赤い色素」がありません。楊貴妃の色は、黄色の色素が強く出ることで朱赤色に見えるんです。これも色素細胞の働き方のひとつです。

品種改良の歴史は、この4つの色素の発現量や分布を、人の手で変えていく作業の連続でした。その結果、今では実に多様な色のメダカが楽しめるようになったんですね。

メダカの品種は500種類以上!色の系統で整理しよう

「品種が多すぎて何を選べばいいかわからない」――そんな声をよく聞きます。Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでも、メダカの体色に関する「突然変異」や「遺伝」についての質問が寄せられており、多くの人が色の仕組みや選び方に興味を持っていることがうかがえます。

そこでおすすめなのが、品種名ではなく色の系統で分類して考える方法です。品種名は日々増え続けていますが、色の系統は大きく以下の5つに分けられます。

赤・朱色系

代表的な品種に「楊貴妃」「紅帝」があります。黄色色素が強く出ることで、あの温かみのある朱赤色に発色します。黒い底砂や黒い容器で飼育すると、色がより濃くなりやすいという特徴があります。

黒色系

オロチメダカ」が代表的です。漆黒の体色が特徴的で、他の黒いメダカと大きく違うのは「背地反応がない」という点。通常、メダカは周囲の環境の色に合わせて体色を変える性質(背地反応)がありますが、オロチは環境に左右されずに黒さをキープします。そのため、漆黒の色を楽しむには白やグレーの容器がおすすめです。

光・ラメ系

「幹之(みゆき)メダカ」や「サファイアメダカ」がこの系統です。背中や鱗に虹色の色素が現れ、光を反射してキラキラ輝きます。これを「体外光」と呼びます。品種によって光る範囲(背中だけ、全身など)や光の色(青みがかったもの、金色がかったもの)が異なり、上から見るのが最も美しいと言われています。

白・青系

シロメダカ」や「深海メダカ」が該当します。特定の色素が欠乏することで白くなったり、青みがかった色素が強く出ることで青く見えたりします。「深海」などは、白い容器で飼育すると青みがより強調される傾向があります。

多色・模様系

「紅白」「三色」など、体の一部で色素の発現が異なり、まだらな模様になる品種です。ただし、模様の出方は個体差が大きく、同じ親から同じ模様の子供が生まれるとは限りません。この「模様が遺伝しにくい」という特徴は、繁殖にチャレンジする中級者以上の楽しみでもあります。

中学生の研究でわかった!メダカの色と遺伝の不思議

メダカの体色がどのように遺伝するのか、実は中学生の研究でも実証されています。第63回日本学生科学賞に入賞した作品「メダカの研究 パート6」では、純系のヒメダカとクロメダカをかけ合わせる実験が行われました。

その結果、メンデルの分離の法則に従い、クロメダカ、中間型、ヒメダカが一定の割合で生まれることが確認されています。つまり、メダカの色は優性・劣性の遺伝子の組み合わせで決まるという、生物学の基本がそのまま当てはまるんですね。

この研究は2022年(作品提出年)のものですが、メダカの体色に関する遺伝の仕組みを理解する上で、今もなお非常に参考になる内容です。

環境で変わる?メダカの色の「背地反応」と「固定」の話

メダカの色を語る上で欠かせないのが「背地反応」という性質です。メダカは周囲の環境の明るさや色に合わせて、自分の体色を変化させる能力を持っています。例えば、黒い容器で飼育すると色が濃くなり、白い容器で飼育すると色が薄くなる傾向があります。

ただし、先ほど紹介した「オロチメダカ」のように、背地反応を示さない品種も存在します。これは品種改良の過程で、その性質が人為的に固定された結果です。

また、突然変異によって生まれた色の個体(ヒメダカやヒカリメダカなど)は、自然界では目立ちすぎて天敵に見つかりやすいため、野生では生き残るのが難しいとされています。これらの観賞用に品種改良されたメダカを野外に放流すると、在来のクロメダカと交雑し、「第三の外来魚」として問題になるケースもあるので注意が必要です(メダカの学校、旭川淡水魚図鑑より)。

【比較表】体色系統別・代表品種と飼育のポイント

ここで、これまで紹介した5つの体色系統を、飼育のしやすさや注意点も含めて比較してみましょう。

体色系統代表的な品種名体色の特徴・メカニズム飼育のしやすさ(難易度)注意点・特性
赤・朱色系楊貴妃、紅帝黄色色素が強く出ることで朱赤色に発色。赤い色素は元々ない。低〜中(比較的丈夫)黒い底砂や容器で飼育すると色が濃くなりやすい。
黒色系オロチ漆黒の体色。背地反応がなく、環境に左右されず黒さを維持する。中(遺伝的疾患のリスクが指摘されることも)漆黒の色を楽しむには、黒い容器は避け、白やグレーの容器がおすすめ。
光・ラメ系幹之、サファイア背中や鱗に虹色の色素が現れ、光を反射して輝く(体外光)。低(比較的丈夫)品種によって光る範囲や色(青、金など)が異なる。上から見るのが最も美しい。
白・青系シロメダカ、深海特定の色素が欠乏したり、青みがかった色素が強く出たりする。低(比較的丈夫)「深海」などは白い容器で飼育すると青みが強調される。
多色・模様系紅白、三色体の一部で色素の発現が異なり、まだらな模様になる。遺伝しにくい特徴がある。中(模様の固定が難しい)模様の出方は個体差が大きく、同じ親から同じ模様の子供が生まれるとは限らない。

(上記表は、各種公開情報をもとに筆者が作成。難易度や特性は一般的な飼育知識に基づく。)

初心者におすすめの「色系統」はコレ!

では、これからメダカを始めたいという人に、どの色系統がおすすめかというと……。

最初の一匹には、赤・朱色系か光・ラメ系がおすすめです。

どちらも比較的丈夫で飼育しやすく、何より「メダカらしい華やかさ」を楽しめます。楊貴妃メダカはその名の通り、優雅な朱赤色が美しく、上から見ても横から見ても存在感があります。幹之メダカは、水槽の照明が当たった時のキラキラとした輝きが格別で、初心者でもその美しさに感動すること間違いなしです。

「でも、オロチメダカのような黒いメダカもかっこいいよね」という声もあるでしょう。確かに、オロチは独特の存在感があります。ただ、一部の黒いメダカには遺伝的な疾患が伴うリスクも指摘されているため、初心者の方はまず丈夫な系統からスタートするのが無難です。

品種改良はまだまだ続く。メダカの色の未来

2023年時点で500種類以上と言われるメダカの品種ですが、この数は今も増え続けています。愛好家による新たな品種改良が日々行われており、今後も新しい色や模様のメダカが登場することでしょう。

メダカの色の面白さは、遺伝子の組み合わせ次第で無限の可能性が広がっているという点にあります。中学生の研究でも証明されたように、メダカの体色は遺伝の法則に従いますが、だからこそ、計画的に交配を重ねることで、自分だけのオリジナルの色を生み出す楽しみも味わえます。

もしあなたがメダカの色に魅了されたなら、まずはお気に入りの色系統の品種を一匹迎えてみてはいかがでしょうか。きっと、水槽の中で輝くその色が、毎日の生活に彩りを加えてくれるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました